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2022.07.12

包括支援センターお知らせ包括支援センター

「今こそ広げよう、見守りの輪!」~地域見守りのキーパーソンNO17~(民生児童委員編⑭)

西部地区の民生委員へのインタビュー第14回目は、西部第2地区で東が丘地域を担当している
根岸さんに話を伺いました。

※以下、根岸さん(民)、包括職員(包)で表記

 

(包)根岸さんは西部地区の民生委員の中でも大ベテランという印象です。

(民)今年21年目で、この秋には定年を迎えます。包括さんには今まで多くの高齢者の
ご支援で、お世話になってきました。


(包)21年は本当に凄いですね!民生委員に就任したきっかけを教えてください。

(民)私は働いていたこともあって、地域活動デビューは民生委員になってからでした。
元々親や親戚が地元で長年住んでいたご縁があったので、お話が回ってきました。
 
 最初は全くの素人で苦労しましたが、訪問先の多くの皆様からは「ああ、あの根岸さん
の娘さんですか!」と笑顔で対応してもらいました。私の父母の信用で、なんとか受け入
れていただいた感じです(笑)。



(包)当時はまだ家同士の繋がりが結構残っていたということですね?

(民)そうですね。昔はお互いにご近所の家族構成など自然と認識していましたので、
私もそんな地域の繋がりのご縁から民生委員の声をかけられたというわけです。
今は近所付き合いが希薄化しており、新しい委員を決めるのも大変だと思います。



(包)どこの町も年々住民の入れ替わりが進み、地域の繋がりの希薄化や見守りが
課題となっていますね。この20年間、「地域の見守り」「介護」「包括」・・・
どのような変化を感じますか?

(民)20年以上前の話になりますが、私は自宅で親の介護をすることとなりました。
当時は介護保険制度が始まる前で、今のような介護サービスは何も無く、全て自力
でした。当然仕事も辞めざるをえない状況で。
 介護や福祉用具に関する情報も乏しく、デパートに探しに行くなど色々模索しま
したね。その点、今は「包括支援センター」という相談窓口ができて、「サービス」
も「情報」も充実化しました。まずは包括に繋げれば、という安心感があります。

  
 そうなるとやはり「見守り」が重要なのですが、コロナ禍や防犯意識の高まりなど
から、住民の方々へのアプローチの難しさを感じています。今は訪問ができないため、
電話や手紙を用いることが多いのですが、電話だけでは私が誰なのか理解していただ
けず混乱させてしまったこと、離れて暮らすご家族から怪しまれてしまったことなど
もありました。
 
 こちらの見守りのための行動が、相手によってはかえって迷惑をかけてしまうのでは
ないか、と心配する時もあります。そうした点もふまえ、私自身のウォーキングなどの
道すがら、「洗濯物」や「門灯や室内灯の様子」などでの安否確認をしています。


    <民生委員 根岸さん>

 

(包)見守り活動の難しさが、コロナ禍によって特に顕著となりましたね。
 最後に包括支援センターへのコメント、今後の抱負などをお伺いします。


(民)包括の開設当初から関わってきましたが、最近は地域住民にも「包括」が
かなり浸透してきたと私は感じています。だからこそ、民生委員は包括への繋ぎ役
に徹しています。高齢者が安心して、スムースに介護サービスなどを利用できるよう
になると良いですね。

 先日ヘルパーを利用している方から「ヘルパーは窓拭きもお花の水やりもしてくれ
ないのよ」と相談を受けました。ご本人の愚痴を受け止めつつ、『ヘルパーは家政婦
ではないので、制度上、必要最小限の場所しか掃除できないのですよ』とご説明しま
した。今はそんな地道なやりとりを重ねつつ、地域の皆様のお役に立ちたい、と感じ
ています。



<取材を振り返って>

 取材では、高齢者一人ひとりへの関わりと共に、特別養護老人ホームでのホーム
喫茶、地元の福祉施設でのあじさい祭りなど、様々な地域活動にて長年運営支援に
携わっている話も伺いました。
 根岸さんをはじめ、長期間にわたって地域福祉に尽力される民生委員の皆様に
改めて敬意を感じたひと時でした。「やはり地域を大切にしたい」と繰り返された
根岸さんの言葉が耳に残ります。

 現在は、コロナが下火になって3年ぶりに再開した催しが続き、また忙しい日々
に戻りつつあるようです。